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株&[アンディ] ホーム > カブコラ > 第80回 今年は電子書籍元年! 急成長が期待できるのは出版それとも…?

いまさら聞けない株に関する疑問に答える株コラム「カブコラ」

2010.05.12

今年は電子書籍元年! 急成長が期待できるのは出版それとも…?

iPadやキンドルなどの電子ブックリーダーによる電子書籍の急激な進化により、「電子書籍元年」とも言われている2010年。日本でも電子書籍化普及のため、主要出版社31社が新たな団体を発足させるなど、その動きはますます本格化し始めています。

となると…

「休刊」「廃刊」が相次ぐ出版業界に一筋の光が!? 私はライターという職業柄、気になる話題でもあるけど、投資家のみなさんにとっても見過ごせない状況ですよね。ファイナンシャルプランナーの加藤梨里先生、教えてくださーい!

「数多く存在する出版社ですが、出版のみを行っている会社のほとんどが中小企業で、上場しているのはほんの数社。出版以外の事業を総合的に行っているところを含めても、業界全体の6割程度しか上場していません。ちなみに、上場している有名な出版社というと、角川グループホールディングス(9477)や、ベネッセホールディングス(9783)などが挙げられます」

え、上場している出版社ってそんなに少ないの!? もっとあるかと思っていたのに…。上場しない特別な理由があるのでしょうか?

「ほとんどの出版社が『言論の自由』を守るため、政治的介入や外部団体からの圧力を避ける手段として上場していないようです。角川グループホールディングス(9477)は映画やゲーム、ベネッセホールディングス(9783)では教育関連商品など、出版以外での展開がメインであるために上場していると言えます」

「言論の自由」かぁ。何となく、中学校での社会の授業を思い出してしまいました。電子書籍化が進むにつれ、上場する出版社が増えるということは考えられるのでしょうか?

「う~ん…。根本的なスタンスが『言論の自由』にあれば、上場する出版社はさほど増えないと思いますね。それよりも、電子書籍に関連した企業銘柄が急成長を遂げる可能性のほうが高いかもしれません」

出版社じゃないところのほうが急成長を遂げるかもしれない? となると、やっぱり液晶画面などの部品を作る会社とか?

「可能性は大いにあると思います。たとえば、ソフトバンク(9984)のような携帯電話関連銘柄や、パナソニック(6752)などの電器産業銘柄。中でも注目なのが、2004年に電子書籍事業への参入を試み、残念ながら失敗してしまったソニー(6758)のリベンジ。当時の失敗で得たノウハウがあるだけに、ひょっとするとソニー(6758)の強みがひとつ増えるかもしれませんよ?」

電子書籍の基礎ができつつあるからこそ、いろんな可能性が考えられるってことですね?

「電子書籍の端末として使われている画面は、おもに液晶と電子ペーパーの2種類。日本ではまだ液晶が中心ですが、電子ペーパーの開発も急速に進められています。凸版印刷(7911)セイコーエプソン(6724)ブリヂストン(5108)などでは、電子ペーパーへの印字に必要な電子インクの開発も。ペーパーレス社会が進むにつれて、電子ペーパーの普及が進み、関連銘柄の躍進が期待できると思います」

ありがとうございました。 未知数なだけに…未来が楽しみでもある「電子書籍」。一体どのように進化していくのか、こうご期待! ってところでしょうかね?

(吉住夏樹/プレスラボ)

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