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いまさら聞けない株に関する疑問に答える株コラム「カブコラ」

2010.12.08

特許大国日本! 特許や商標で動くお金ってどれくらい?

商品開発において、必ず関わってくるのが特許や商標などの「知的財産」。特許登録はアイデア(技術)を守ってくれ、商標登録はブランドを守ってくれます。最近では、ヤクルトが裁判で容器の立体商標を認める判決を勝ち取るなど、企業にとっても知的財産登録は企業戦略の重要な要素を担っているよう。もちろん、個人レベルでも洗濯機のゴミフィルターを開発した主婦が特許のライセンス料でお金持ちになったりといった例もあり、あながち遠い存在でもないことが伺えます。では、こうした知的財産登録で大きなお金が動いた例にはどんなものがあるのでしょうか。まずは個人で特許を取得した例を調べてみました。

汗で得た、1,300万円
  汗っかきな人ならご存知(?)の「汗取りパット」を発明したのは、主婦の小川信子さん。「汗取りパット」は、汗っかきの小川さんが脇の汗を何とかできないものかと考えた末に誕生したもの。2004年当時は、商品1点につき売上の3%のライセンス料を設定。家にいながら毎月1,300万円近くの収入を得ていたとも言われています。今では“発明主婦”として発明カルチャー教室を精力的に実施。次世代の“発明主婦”育成に力を入れているようです。

発明品が市場発展に貢献
  沖縄県庁の職員だった西石垣見治さんが発明したのは、スキャナーで測量図を読み取り、電子地図化する地理情報システム(GIS)。2001年に特許を取得してからというもの、同システムはカーナビなどの電子地図に活用され、電子地図関連の市場は6兆円にまで発展しました。琉球新報によれば、そんな西石垣さんの納税額は2004年の時点で3,400万円。この年、西石垣さんは沖縄県内の高額納税者トップ20入りを果たしました。まさに、県庁の星といったところでしょうか。

では、こうした知的財産登録が企業の場合はどのくらいの利益が生み出されるものなのでしょうか。個人で特許収入を得た場合は、数十万~数千万円が相場のようでしたが…?

マーケティングは特許が命!?
  「論文を読むなら特許を読め。レポートを書くなら特許を書け」と、社内で語り継がれる言葉があるほど、特許権を重要視しているというキヤノン(7751)。今年7月に特許を取得したカメラ関連の最新技術は、他社でも活用され、大きな収益を上げているようです。そんなキヤノンが2009年度に特許で得た収入は約300億円。今回の新たな特許権で、さらに収益額が上がるんじゃないかとも予想されています。すごいですね。

また、商標登録の影響で、さらなる利益を得た企業も。

ライセンスで売上アップ
  ライセンスとは商標登録したキャラクターデザインの使用権のことです。ヨーロッパやアメリカでのハローキティ人気の高まりで子供用Tシャツ等のアパレルや玩具、文房具・学用品、携帯電話関連、そして、ベビー用品が目立って増加したサンリオ(8136)。売上高は、前年度比1.1倍の370億円、純利益は4.7倍の28億円。売上高が予想を上回る見通しになると発表されたことで、株価も上昇しています。為替の影響を受けながらも増収増益とはさすがです。

著作権料といえばこの会社
  ライセンスやロイヤティで世界中で莫大な売上をあげている企業がディズニーです。ウォルト・ディズニー・カンパニー(米)の売上は361億4900万ドル(日本円で約2兆8920億円)。わかりやすいかどうかは別として売上だけで比べると三菱重工(7011)デンソー(6902)と同じくらいです。恐るべしネズミのキャラクターです。

ちなみに、世界知的所有権機関(WIPO)が発表した2009年度の国際特許出願件数ランキングでは1位・アメリカ(5万3,521件)、2位・日本(2万9,827件)。企業別トップではパナソニック(1,891件)が世界1位でした。アメリカに続き、日本も「特許大国」といえそう。

知的財産登録は、企業でもマーケティングの一つとして活用されるなど、その力は大きいよう。ひとつのアイデアが莫大なリターンを生み出す可能性を秘めているだけに、知的財産に魅力を感じる人が絶えないのもわかる気がします。

(吉住夏樹/プレスラボ)

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