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いまさら聞けない株に関する疑問に答える株コラム「カブコラ」

2011.01.26

NYダウと日本の株式市場の深~い関係

テレビのニュースなどで良く見聞きするのがNYダウ(ダウ平均株価)という言葉。これは、経済や政治などで日本と深い関係を持つアメリカを代表する株価指数のこと。ダウ平均株価は日経平均株価と同じような値動きをするケースも多いようですが、実際にはどんなところに気をつけて見ていくべきなんでしょうか。その他の海外市場のことも含め、ファイナンシャルプランナーの前田紳詞先生に聞きました。

――先生、そもそもダウ平均株価ってどんなものなんでしょう?

「ニュース通信社であるダウ・ジョーンズ社が選んだアメリカ有力企業の株価指数です。工業株、輸送株、公共株と種類がありますが、一般的には工業株30銘柄のことを指してニューヨークダウと呼びます」

――30銘柄ですか。日経平均株価が225銘柄なのを考えると、意外と少ないんですね。具体的にはどんな銘柄があるのでしょうか?

「皆さんが良く知っている企業で言えば、コカ・コーラやマクドナルド、マイクロソフト、ウォルト・ディズニー・カンパニーなどがあります。航空宇宙会社のボーイングや保険大手のトラベラーズもそうですよ」

――ディズニーもダウ銘柄なんですね! なぜ、日本の株式市場に大きな影響を与えているのですか?

「一つ目の理由は、日本企業とアメリカ企業の関係の深さ。巨大な経済規模を持ち、日本ともビジネスの結びつきが強いアメリカ企業の好調・不調は、当然日米の企業の株価に影響をもたらします。二つ目は、東証で取引している投資家の半分は外国人で、さらにその半分がアメリカ人だということ。アメリカの株が下がれば日本株を売って損失を補填しようとする人も出てくるので、株価が反応するのです」

――なるほど、やはりダウ平均株価をチェックすることは大切なんでしょうか?

「もちろん大切なことですが、チェックすべきはダウだけではありません。例えばシカゴ先物市場では、Japan NI225という日経平均株価を対象に先物取引する商品があります。時差の関係で日本時間の午前6時ごろに取引が終了するので、シカゴでの価格がその日の日経平均に影響することが多いと言われています」

――早起きしてチェックしなきゃですね

「プロのトレーダーは世界のマーケットをインターネットなどを使って、常にチェックしていますよ。アメリカだけではなく、最近ではアジアの大国となった中国の市場にも目を向けなければなりません。ただ…」

――え?

「中国は要注意です。経済情勢は好調ですが、中国は投機目的のお金が流れ込んだため不動産バブルのような状況が続き、政府が規制に乗り出しました。また、穀物の不作により食料価格も上がり、特に上海市場はどちらかというと下げトレンドとなっています。一方、アメリカはリーマンショック後の不況が底を突いた感があり、株価にも明るい兆しが見え始めています」

――う~ん。中国の株式市場は不調でアメリカは好調…。どちらを参考にすれば?

「難しい質問ですが、中国が成長したとはいっても、まだまだ日本にとってアメリカの影響力は大きいのです。全体を見る必要はありますが、株価の連動性がより高いダウには特に注目しておきましょう。このほかには、VIX指数という投資家の心理状態を表す数値もあり、これもダウ平均に影響します。VIX指数はアメリカのシカゴ・オプション取引所が、国内の主要株価指数の一つを対象に算出しているもので、別名『恐怖指数』とも言われています。数値が高いと心理的な不安も高いとされているので、注意が必要です」

――わーチェックすべき点が多くて大変ですね…。まずは、一番メジャーなNYダウからチェックしてみます。ありがとうございました。

今まで日経平均だけを見て一喜一憂していた筆者。グローバル化が進む時代にあって、これからはますますNYダウをはじめとする世界の市場にも目を向けていく必要性が高まっていくのかもしれません。いろいろ難しそうだけど、がんばります。目指せ、国際人!

(宮崎智之/プレスラボ)

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