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株&[アンディ] ホーム > カブコラ > 第52回 大企業なのに上場しない企業があるのはなぜ?

いまさら聞けない株に関する疑問に答える株コラム「カブコラ」

2009.10.14

大企業なのに上場しない企業があるのはなぜ?

前回「上場企業とそうじゃない企業の差って? どうやったら上場できるの?」で、上場企業についてご紹介しました。てっきり多くの企業が上場を目指すものかと思いきや、上場基準を満たしているにも関わらず、上場していない企業もチラホラ……。それはなぜ? ファイナンシャル・プランナーの石原敬子先生に聞きました!

「上場には、一般の人たちに広く知られることで認知度が上がり、ビジネス上有利になるというメリットがあります。そのため、投資家から資金を集めやすくなり、巨額の資金調達も可能になります」(ファイナンシャル・プランナー、石原敬子先生)

すべての企業が上場を目指すかと思いきや、そうでない企業もちらほら。はたして、その理由とは?

――なるほど。上場するといいことがあると。ではなぜ上場しない会社もあるのでしょうか?

「上場する=企業の株式などの企業情報がオープンになるということ。株主が保有する1単元の株式は、株式会社の経営方針に対する意見票1票を意味します。発行済株式数の半分以上を買い占めている株主がいた場合、その意見が経営に強く反映されることに。つまり、上場企業は資金力のある投資家に経営を乗っ取られやすい状況にあるといえるのです」

――企業買収、ですね。ふと、村上ファンド事件(※)を思い出しました。

「上場していない企業の目的として、『企業買収による危険から逃れるため』『株主の意見に左右されずに経営を進めていくため』が挙げられるのではないかと思います」

――てっきり、情報開示による「ライバル会社に社内事情を知られたくない」という理由からだと思っていました!

「もちろん、そうした理由で上場しない企業もあると思います。しかし、最近では上場していないにも関わらず、企業のオフィシャルサイト内で業績やIR情報を一般に公開している企業も増えています。『社内事情を知られたくない』という理由で上場しない企業は、減ってきているのかもしれませんね」

――上場しない企業は、増える傾向にあるのでしょうか?

「上場していない企業として有名なのが、リクルートやサントリー、竹中工務店などがあります。なかには、すかいらーくのように、経営方針を一新するために上場廃止を行う企業も。また、経営統合やホールディングス化する会社が増え、上場銘柄としての企業数は減る傾向にあると考えられます」

“非上場企業=中小企業”ということではないということですね。なぜあの会社が上場していないの? という疑問が解決しました。ありがとうございました。

(※)投資ファンドや企業買収・合併に関わるコンサルティングを行っていたグループの通称。2006年に証券取引法違反で逮捕された。 『ウィキペディア(Wikipedia)』

(吉住夏樹/プレスラボ

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